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セミナーA
「トキメキサウンド」

土佐信道(明和電機代表取締役社長)
坂本美雨(歌手、アーティスト)
川井憲次(作曲家)
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■SeminarA


















 

 

 

 

 

 

 




土佐 のっけからオタマトーンで演奏してみたいと思います。
※三人オタマトーンで演奏



昨夜のフォーラムの映像があるみたいですね。ワハハ、まるで頭のおかしい大人たちですね。
この手にもっているのがオタマトーンという楽器ですが、この楽器がどうやってできたかを話します。20年前に見た、魚が喉から飛び出す悪夢が始まりです。
これから、歌をうたう魚の機械をつくろうと思いまして、それから13週目の胎児をに歌をうたわせようと思いついたのがサバオです。これが勝手にひとりあるきしまして、僕に憑依(ひょうい)して歌をうたわせました。その次に、セーモンズという、歌をうたうロボットを3体つくりました。メカ・キャンディーズですね。いや、パフュームですか。次に声帯のある犬のロボットをつくりました。犬は声帯が2つあるんですが、この犬のほえる仕組みを簡単に、100円ショップで買った材料でつくったのが、このチワワ笛です。このように、口をつけるといろんな声が出せます。
次につくったのが、WAHHA GOGO という人間のように笑う機械です。※映像紹介
このゴムボールのチワワ笛をつくった時に、この仕組でオモチャを作れないかという発想で考えついたのがオタマトーンです。
最初「ギャハハボール」にしようと思ったんですが、音程のスライドをつけたら、あっ、おたまじゃくしじゃないかというので、できたのがオタマトーンです。
川井さんのステージで、坂本さんが唄っているDVDがあるんですが、ちょっとご覧いただきましょう。
※DVD上映

  
土佐 : 川井憲次さんは、映画監督というのは、自分の音楽のイメージをもっていて、作曲をお願いするんですか。

川井 : 監督の頭の中には、何か楽器が鳴っているみたいです。押井監督の場合は、かなり具体的なイメージで話されますけど、ここはもっと「びゅーっと」といったように、すごく抽象的な監督さんもいます。

土佐 : こうですか?それともこうですか?といったように具体的な音をだしていくんですか?

川井 : そうですね、ブレ幅を小さくするといいますか..........

土佐 : 具体的なサンプル曲をつくったりするんですか。

川井 : 時間がある時はつくりますけど、ない時は無理ですから、お任せということになります。

土佐 : 監督さんからいただいた曲のイメージをメロディにする時、どのようにして、メロディが浮かんでくるんですか?

川井 : 映画の場合は、映像がありますから、その映像のイメージからつくるというか、アニメーションの場合は、出来ていて50%、ない時は全くないという状態が多い訳ですけども
映像が自分の中に入ってきて、どうやったらカッコよくなるんだろうとか、それに監督さんの要望を組み合わせていって、割と数学的な作業なんです。

土佐 : 川井さんが、作曲家というお仕事に向いているなと思ったときは、どういう時ですか?

川井 : 実は、今でも向いていないんじゃないかと思っているんですけど。(笑) もともと工学系でエンジニアをめざしていたんですけど、頭悪くて向いてなくて、音楽の先生にでもなろうかと思いましたけど、それもぜんぜんだめで挫折の連続だったんです。それでギターでも弾こうかと.......

土佐 : ギターというとプレイヤーですよね。それがどうしてコンポーザーに?

川井 : これも挫折なんですが、スタジオミュージシャンやりたかったんですけれども、でも、譜面わたされて、すぐ弾けないとクビなわけです。僕は譜面見てすぐギター弾くというのが、ちょっと苦手で。ある時、もしかして、自分で譜面書けば弾けるんじゃないかと気づきまして。

土佐 : 基本は楽なコト??楽な方、楽な方を選んでいたら、作曲家になったということでしょうか?

川井 : はい

坂本 : つくっているところ見てたら、絶対楽と言うふうには見えないんですけど。

川井 : でも、他にいくところがないんで(笑)

土佐 : 坂本さん、さぁ歌ができました。そこでそれを歌って表現する時、「トキメキ」みたいなことを話してほしいんですけど。

坂本 : みなさん、ここで一回伸びをしましょうか?
ちょっとこういう場になれていないので、ステージをしたいんですけど、歌をうたうときは、トキメキよりも身体のことを話したいなと思っていたんですけど。歌ってただの呼吸なんですよ。だから誰でも歌えるようにみんな生まれてきているんです。ただ空気がすーっと肺にはいって、それを「すーっ」とか「はーっ」とか空気に音色がついているだけなんです。
たぶんそれを工学的、物理的に解析されているのが明和電機さんだと思うんですけれど、私はそれを身体の実感としてやっていくしかないので。
2〜3年前に落ち込んでいた時、自分の中に歌うべきものが何も無い時に........シンガーソングライターは、「愛」とか「勇気」とかメッセージがあるんですけど、私にはいいたいことがなくて今でもコンプレックスがあるんですけど。

土佐 : そもそも昔の歌うたいの人って、何かいいたいことがあったわけじゃないんでしょ。もともと神様のお告げとか、雨乞いとか、生きてく上で必要なときに、身体が反応したのが、歌だったというような気がしますが。

坂本 : 歌詞があって、メロディがあってそこに、感情がのっていないというわけではないんですけど、自分の自己主張のない歌は、あまり受けないというような日本の音楽事情があって、もちろんそうじゃない音楽家の方もたくさんいらっしゃいますけど、そこにシンプルに声がだせて、自分には何も才能がないけれども、人間は、みんな声をだせるようにできているということに気づいたんです。自分が歌うべきことを深くほりさげるとかはどうでもよくて、語弊があるかもしれませんけど、坂本美雨がどういう人間であるとか、どういう生き方をしているとかは、歌と関係ない。いま目立つ場所に立っていますけど、本当は歌っているときは、顔とか身体とか見て欲しくないんです。

土佐 : 昨日のカラオケとか地獄だたんですか?

坂本 : あれは憑依するらしいので(笑)

土佐 : 声を出す生物としての自分に気づいて..........

坂本 : 生き物としての喜びにあふれていて、身体があって、息をすると私の中で身体をめぐるようになっていて、私自身が何を考えていようと、人間的にどうであろうと、歌とは関係ないって思ったら、すごく楽になって。
身体と声がどうやって成り立っているかを習いにいったんですね。その先生のボイストレーニングの教え方がとても肌にあって。自分がオペラで学んできた経験をとおしてイマジネーションを共有する形で。息が自分に入ってくるイメージでも、全部がイマジネーションなんです。

土佐 : ちょっと整理していいですか?  つまり悲しい人が、悲しい歌を歌えば伝わるということではなくて、悲しい身体になるトレーニングすれば伝わるということですか?

坂本 : 美空ひばりさんとか、オペラ歌手とかは、その天才だと思います。悲しい顔をするんじゃなくて、悲しみを身体を使って伝えるというか。
みなさん、腹式呼吸って聞いたことあると思っているんですけど、本当の腹式呼吸だとぜんぜん息の長さがちがうんです。肺に空気をいれるんじゃなくて腰なんです。

土佐 : 腰ですか?

坂本 : 尾てい骨を意識してください。自分をタテに前後にきったら、前半分は関係なくって、後ろに自分を預ける感じです。椅子にすわっている人は、斜めに寄りかかって、足をちょっとあげて息をすって、どこに息が入ったか確かめてください。どうです?  いま腹筋はとまったままで腰にはいった感じがしませんか? 息が身体の深いところに入った感じがして、長く息がつづくんてすね。生物学的には肺なんでしょうけど。イメージとして腰なんですよ。

(文責 事務局)



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