▲TOP'10'09'08'07`06`05`04`03`02`01
`00`99`98`97

セミナーC
「トキメキムーピー」
中島信也(東北新社専務取締役)
リリー・フランキー(イラストレーター)
細田 守(アニメーション監督)

TOPeAT`10 SeminarASeminarBSeminarC10ゲスト一覧> 記念制作こども塾 > 職人工房

■SeminarC

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中島 : 箭内さんから先ほどの話は、そろそろ実行委員長を俺と代われというメッセージだと思うんですが。
マイケル・ジャクソンを死んでから褒めるなと箭内さんがいってましたけど、僕は別に生きてる時にも褒めたことはないんですけれども、あまりにも周りの人が「This is it」を、「あれ、中島さん見てないの? ありえない。」とか言うんですね。そもそもマイケルは僕とタメなんですが。

リリー : 中島さん、三浦さん、マイケル、マドンナ、プリンスみんな同い年、当たり年ですね。(会場爆笑)

中島 : 三浦さんにいたっては、マイケルとイニシャルも同じです。 リリー :この前、三浦さんの関係したパルコ展でいっしょにトークショーをやりまして、三浦さんの最近のテーマが常に 「自分探なくし」なんですが、着ているTシャツに大きく、「I LOVE MJ 」と書いてあって、実際は超自分好きみたいな.........

中島 : いつかは三浦もeATによんでやろうかなというのもあるんですが、呼びたくない気持ちもあるんですね。箭内さんくらいで止めておきたいかなと。マイケル・ジャクソンの映画観たときに、俺これでいいやと思ったんですよ。

リリー : 何の話なんです?? (会場爆笑)

中島 : 朝のセミナーAと同じ感じです。セミナーBは、箭内さんが、eATが楽しそうでケシカランと、官民の癒着であると.........

リリー : そんなこと言う箭内さんは、福島日報巻き込んでますから。福島県が石川県にコンプレックスあるんですよ。

中島 : セミナーBは、コーディネーターが佐藤卓という、いつもきれいなものを作っているグラフィックデザイナーなんですが、だんだん壊れていく様子が見所でした。なぜかそこに、木村拓哉がいるんです。これもよくわからない状況になんですけどー。

リリー : なんですそれ、自己啓発セミナーですか?

中島 : そうなんです。自己啓発セミナーで最後に箭内さんがいい人になって終わったという。

リリー : うまいことやって帰ったという.....。

中島 : 細田さんどうでしたか、ご覧になって。

細田 : 楽しかったですよ。朝から、音楽とカラダ、デザインとカラダという話でしたね。

リリー : 美雨とゃんの声聞いていると、身体から悪い物出て行く感じがしますよね。

中島 : これからはムービーということなんですけれども、リリーさんから自己紹介してもらいましょうか? 今さらという感じですけれども、聞いてみたいですよね。メインは役者なんですか?

リリー : 僕、細田監督に厳しく演出してもらったことあるんですよ。僕達初対面だと思っているでしょうけど。「ドラゴンクエストのスライムもりもり」でCM監督を細田さんがしてらっしゃって、そのナレーションに呼んでいただいて。「スライムもりもり 謎の尻尾団」でしたね。「いいですね、ではもう2つほどかん高い声で」とかいう調子で、最終的な声の調子だと俺じゃなくても、いいんじゃないかという感じになりましたけど。監督は温厚な声で、「今のが最高だとしたら、もう一つだけ上のを。」みたいな調子で。

中島 : ドライ感のある自分の声が、自分じゃない感じがしたとか。

リリー : 監督に言われているうちに、そんな気がするんですよ。

細田 : あれは2003年ですね。CMですから、後ろにクライアントがいらっしゃって。 リリー : クライアントの人っていうのは、クスッとも笑わないんです。

中島 : ホントにそういう人が多いんですよ。

細田 : 後ろに人がいるとついついテンションが上がっちゃって。

中島 : その時点で細田監督もCMの領域に足を踏み入れたんですね。つまり、CM監督と映画監督の違いは、後ろに人がいるかいないか。映画監督だと、後ろに誰も人がいないんですよ。でもつい癖ががでちゃって、カットっていってから、後ろを振り向いてしまうんです。

リリー : 中島さん、頭の後ろにも顔描いとけばいいじゃないですか。

中島 : 僕くらいになると、後ろを振り向かなくてもわかるんですよ。後ろが不機嫌だというのが。その気を集めるんですけれども、僕からも気を出すんです。「俺は気に入ってるでコレ」って。ところで、細田監督はサラリーマン出身、努力の星ですよね。

細田 : ええ、まぁ。

中島 : 履歴をみると、元アニメーター。描いてる人をアニメーターと言うんですか?

細田 : そう。描いてる人をアニメーターといいます。

リリー : この前の、ジブリの「崖の上のポニョ」とうのは、全部手で描いているんですよね。あんなの他にもあるんですか?

細田 : CGというのは、ハリウッドあたりの作品にいっぱい使われていて、そういった世界が日本のアニメーションにもいろいろ取り入れられ出して、手描きの技術が失われるんじゃないかということで、あえて手で描いたんだろうと思いますが........。

中島 : 細田監督の場合はどうなんですか?

細田 : CGを使うか使わないか、使った方が、楽できることは楽できると思うんですが、アニメーションはそもそも絵が動くんだから、手で描いたほうがいいに決まっていると思うんですけど。

中島 : ドローイングということは、とても価値があるということを、山口裕美実行委員に言われまして、そんなもんかと思って、僕CMの絵コンテの原画全部保存してあるんですけど。
ところでリリーさんは、肩書きは何ですか?

リリー : イラストレーター業界の人は、僕をイラストレーターだと思っていないでしょうし、写真も撮っていますが、カメラマンの人は、僕のことをカメラマンだと思っていないでしょうね。

中島 : その筋の人からは認められていないということですか?

リリー : いや、プロになりたいという訳ではないので。

中島 : 一応、イート金沢というのは、教育イベントなんで、若者が着ているんですね、この場に。将来の職業を決めたりするんですが、いまのお言葉のように、プロにならなくてもいいんだというのもポイントだと思いますが。

リリー : 例えば、ラーメンがこれだけ流行っていても、おいしいラーメンは一握りだとみんな知っています。ラーメン屋さんはみんなプロなんですけど。ラーメン屋さんには、みんな厳しいんです。でもデザイン屋さんやイラストレーターには、みんな甘いんです。デザイナーの9割は、みんなカスじゃないですか。でもプロだということで、すごく威張っている。それは作家も同じですけど。そういうプロになるんだったら、ブラッジャックみたいに、免許持っていなくても治せるんだったら、治せばいいじゃないですか。

中島 : 無免許作家?

リリー : しかもギャラはもっと少なくて。

中島 : ギャラが目当てではない。ではなんなんでしょうか?

リリー : 若い人は、アーティストをみると怯えます。ラーメン屋さんの時のようにフェアじゃない。名刺にアーティストとかいてあるだけで怯えるんです。自分がいいと思う感覚を若い人に養って欲しいと思うんですよ。

中島 : ええ話やで。アーティストと書いた名刺もった人にあったら逃げよう!!

リリー : 僕が武蔵美術大学卒業したころは、ちうどバブル景気で誰でも広告代理店に入れたんですけど、入社一年目でも、デザイナーの書いてある名刺もっているとキャバクラで持てる! 学生の時、同級生のカワイイ子が、青山でデザイナーやってる人とつきあってるらしいと聞くと、もう敵わないと思うじゃないですか。

中島 : 絶対思う。

リリー : そういう女の子の目、まともに見れなくなるじゃないですか。

中島 : 僕、一番の夢はビートルズになることだったんですが、髪の毛が抜けて駄目になったんです。二番目の夢は、青山でデザイン事務所を開くことやったんです。絶対モテると思った。

リリー : でしょ!! でも今、冷静に考えると、その時、彼女がつきあっていたデザイナーなんて全然たいしたことないんです。肩書きに怯えてしまう。そういう圧力ってよくないですね。

中島 : 肩書きがよくないんでしょうか。

リリー : 肩書きはモテますよ。

中島 : 肩書きがある方がもてるの? リリーさんは名刺もってるの?

リリー : 一応ありますよ。

中島 : 肩書きなんて書いてあるの?

リリー : 何も書いてない。

中島 : ハイパーメディアクリエイターというのはどうですか?

リリー : それ、今使うのが一番いいかもしれない。

中島 : イラストレーターがあこがれの職業だった時期ありましたよね。確かに。細田さんは監督ということになっていますが。

細田 : 僕名刺持ってないです。

中島 : 名刺持ってない? すぐできますよ。

細田 : 監督って、肩書きじゃないんじゃないかな。

リリー : 監督って肩書きにはいっていたら、ホントにインチキ臭いですね。監督って一本一本だから。次に仕事がくるか分からないんですよね。

中島 : CMもそうですよ。次に来るかどうかはわからない。

リリー : だから免許もいらない職業なら、さっさと始めた方がいいと思いますけど。映画監督の場合は、一本とったらずーっと肩書きが映画監督じゃないですか。ミュージシャンなんかが犯罪をおかすと、元ミュージシャンが肩書きですけど。

中島 : だいたい会社の人間が犯罪を犯すと、新聞に出る前に、懲戒免職にするんです。すると元社員とでる、会社に傷がつかない。映画監督は元がないか.......。
監督であるということは作り続けることですかね。細田さん。

細田 : アニメーションって、いっぱい作られてきましたけど、まだまだ描かれてない世界があると思うんです。やりつくしたとか、似たようなものがあるといわれますけど、ホントはまだ何も撮ってない。空き地みたいな場所がいっぱいあるよと言わないと、みんなが来てくれないんじゃないかと思います。

(文責 事務局)


 

TOPeAT`10 SeminarASeminarBSeminarC10ゲスト一覧>